伴走型森おこし支援事業
森の資源は、木材として、木造住宅、机や椅子、箪笥などの家具はもとより、農具、木箱、箸にいたるまで、生活のなかで様々なものに使われてきました。これらの道具たちは、地域の職人たちが丁寧に作り上げ、直しながら世代を超えて受け継がれ、大切に使われてきたものばかりです。しかし、いま私たちの生活のなかで、そういったものはどれだけ身の回りにあるでしょうか。
経済成長にともなって「人が手をかけるもの」はコストが高いとされ、工場で機械的に安く大量生産できるものばかりがつくられています。そして買い手がこれらを簡単に捨ててしまうと、家も家具も様々な道具も、どんどん新しいものが作られ、どんどん捨てられる、というサイクルを繰り返してしまいます。これでは、「限りある資源を大切に使うこと」はできません。
日本は小さな島国でありながらも、地形も複雑で、海洋からの影響も大きく、東西南北で気候も植物も様々に違っており、他の国々とは比べようもないものです。それぞれの「まち」には、その場所の環境に適応しながら暮らしてきた歴史があります。しかし、今日では、日本全国どこにいっても、同じような製品、同じような街、同じような山が並んでいるように見えます。本来受け継がれてきた、そのまちにしかない木の文化や、技術を継承する人は、少しずつ減っていっているという現状があります。
それぞれのまちには、小さくとも脈々と続いてきたものづくりの技術、そして人がいます。埋もれている良いものを見つけ出し、独自性を磨き上げていくことが、もっともっと必要だと感じています。それによって「地域」が力を持ち、ますます魅力的な、そしてそこにしかない、その地域だからこその文化として発達していくと考えています。
そのために、地域の事業をより活性化することが必要です。私たちは、森林の愛すべき文化を事業化して森と人をつなげ、それぞれの魅力を引き出していきたいと考えています。
具体的な支援内容
主に自治体様向けに、”森おこし”支援を行う事業です。
状況やご相談内容に応じて柔軟な対応が可能です。
ご相談ください。
●森林関連施設の活用支援
市内観光施設や研修施設、キャンプ場など、今後利活用を検討すべき施設等をベースに、現状調査・分析を行い、重点的に活性化を仕掛ける施設と、収益事業化するための利活用方針をご提案します。
●森林事業活性化企画・人づくり支援
まちや施設の将来を見据え、森林サービスやまちづくりに関する通年の事業提案を行い、企画の試行を経て、地域人材を支援しながら、事業の本格運用・継続・拡大へのサポートを行います。